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光の娘 献帝Ver 

2015, 02. 05 (Thu) 00:00

 実は昨日、こちらも書いていたのにUPしなかったんですよね。でも、やっぱり師匠と同い年の献帝の話はUPしたーいということでUPします。きちんとお礼のページを作ってそこでUPと思っているんですが、現在、苦戦中です(笑)
光の娘 献帝Ver 

 光がどんなものなのか、初めて知ったと思った。
 諦めと絶望。もし生きることを止めたいと願っても、自分の価値はその命にこそあるのだから、失うこともできなくて……。
 だから、助けが来たと知ってもこんな言葉を云うことしかできなかった。
―人形の身など気にかけても仕方なかろうに。国が乱れ、戦いが起ころうともただ座っているだけの人形の心配など……。
 けれど、彼女はそれは違うと大きな瞳に涙すら浮かべて言ったのだ。劉協は人間なのだと、そんな彼女に光を見たと思った。
「花が厨房を使いたいと」
 苦い顔をした官吏からそう告げられると、献帝は笑った。帝に近い地位のものが下の者に混じって自らの手で厨房で料理をすることなど、おそらくこの官には理解できないのだろう。
「あれは天が使わした九天玄女ぞ。娘々のしたいようにさせてやるがいい。これは勅命である」
 その言葉に官吏は黙った。
 おそらくそこには彼女が食事に小細工をしないかという愚かな疑いもあるのだろう。
 だが、そんなことがあるはずはないのだ。
 噂話の好きな女官たちが、献帝が傍にいることに気がつかずにこんなことを囁いていた。何やら彼女のいた国ではこの時期に好いた男に菓子を贈る風習があるのだとか、自分たちも同じようにしてみようかととても楽しそうだった。
 花はおそらく孔明の為に菓子を手ずから作って渡したいのであろう。下の者に命ずるのではなくて。
 こんな時に孔明がうらやましいと思わずにはいられない。そこにあるのは損得もない、思う相手をただ慈しむ心だけだ。
「花へは先だっての朕を許都から長安への護衛をしたときの褒美を使わしていなかったな。蜂蜜があったはず、それを褒美としてとらす。早急に用意して下賜いたせ」
「御意」
 深く拝礼すると官吏は御前から姿を消した。
 光の娘が選んだのは天かける龍なのだから、光が消えぬように傍らで見守ろう。あの頬笑みを見つめることだけを望んで……。


 師匠と同い年献帝、薄桜鬼の連載が一段落したら考えてみようかな~。需要があるとも思えませんが(笑)読みたい方、いますかねぇ。お声くださるとうれしいかもです。
 きっと花ちゃんはみんなの分もお菓子作って渡すはず。で、やきもちやいた師匠と痴話げんかするとおいしいと思う。
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