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いぶき ~千鶴Sied~ 

2015, 12. 23 (Wed) 00:00

 クリスマスイブイブ!!
 こんな時くらいは新作をUPしたかったんですが、無理でした(;д;)

 こちらも再UPものですいません。冬の大イベントを控えている人に比べれば、時間があるほうだとは思うんですけどね。
 コミケ、2日目に行きたいなぁ~。でも、無理ですね。石切丸じゃなけど、いろいろあった今年は「厄落としだ!」という感じで行きたかったんですけどね。

 お元日はきちんと新作をUPしますよ。(宣言して平気かなぁ)

 どのジャンルになるかはわかりませんが、孔花か、とうらぶで本丸のお正月って書きたいんです、頑張ろう! 
 
 では、では、原田さんと新婚(とも言えないか)の千鶴ちゃんのSSです♪
いぶき
千鶴Side


ふぁああーん!」
 あの子が泣いている! その声に千鶴は反射的に反応する。
 母親の身体って不思議だと思う。
 庭から我が子が眠っている母屋へ走りながら千鶴は思う。
 洗濯物を干しながら、なんだか乳房が張って痛かったのだ、まるで我が子がお腹をすかせて泣くことを知らせるように……。
「お腹、すいたのね。いま、お乳をあげますからね」
 小さな布団の上で真っ赤になって泣いている我が子を抱き上げると、着物の身八つ口から、乳を与える。
 赤子など現金なものだ。こうして千鶴が乳を与えれば、泣いていたことなど忘れてしまったかのように、力強く乳を吸い上げる。
 なんだか身体全部で生きていると主張しているみたい、と千鶴は微笑んだ。
 新選組を離れ、生まれた国も離れて、遠い大陸へと渡り、この命を授かった。
 全てが初めての経験で、不安になることも多かった。だが、夫の左之助の大きな手助けもあり、千鶴はこの土地に馴染み、今では前と変わらぬ日々を暮らしている。
 遠い祖国がどうなっているのかはわからない。いまだに互いの身を削るような争いを続けているのだろうか……。
 我が子の顔を見ながら、そんなことを思う。
 もうあの場所へは帰れない。この子を争いに巻き込んだりしたくない。この子に何かあれば、きっと千鶴の心が壊れる。
 そんなことを思う瞬間、自分が母親になったのだと実感する。
 左之助への思いとは違うのだ。彼への思いが焔のようなものならば、この子への思いは深い水のようなものだ。
 激しさはない。ただ包み込み、柔らかく浸透していく。深く、広い、そして静寂に満ちた思い。
 乳を吸っているうちに眠くなってきたのか、チュクチュクとそれでも乳首からはその小さな口を離さずに、さっきまで大きく見開いていた目がだんだんととろりとしたものに変わっていく。
「……」
 思わず笑みがこぼれた。
 お腹が空いたと泣き、おしめが濡れたと泣く。そうして満足すれば眠りに落ちる。その全部が生きていると主張するばかりだ。
 けれど心底、愛おしいと思う。
 ふっくらとした頬も、父親譲りの微かに赤味を帯びた髪も、ギュッと握りしめている小さな手も……。
 護りたいと願う。
 護らなくてはと思う。
 母と云う者はそう云う者なのだろうか……。
 自分の母もそう思いながら自分を産み、育ててくれたのだろうか? 千鶴の記憶にはないのだけれど……。
 だが、この子を身ごもり、腹が大きくなるにつれて、わかったことが一つだけあった。母が母であろうとすることは理屈ではないのだ。
 貪欲なまでに生きようとする命と共に過ごす日々の中で、身体の内側から湧き出るように生まれてきた思いがけない感情。
 母が母であろうとするのは生き物の本能に近いのだろう。生きてきた証、自分の命を未来へと繋ぐ術。愛しきものとのつながりを形にとどめたいという本能が、命を産み出し、女を母へと変えていく……。そう考えてはいけないだろうか?
 そうして生まれおちた命は成長するにつれて、父から母からたくさんのものを与えられて、周囲から優しい心を与えられて、そこから誰かを慈しむという心を覚えていくのだろう。
―誰よりも幸せになってね。
 願うことは一つ。
 それはきっと叶うだろう。
 眠りに落ちていく我が子の寝顔を見つめながら、いつしか千鶴も優しい眠りに誘われていく。
 そんな二人の姿を見つけて、笑みを浮かべて走り寄る姿があることに気がつかぬままで。
おしまい

 このCPはゲームの中で既にねぇ、なんで子ネタ。始めから授乳ネタと決めてました。
 着物から胸をはだけないでどうやって乳をやるんだと、検索で調べました。そうか、そんなやり方があるんだと感心しきり。
 ゲームでは漠然と大陸へ渡ったという設定ですが、どのあたりなんでしょうね。当時の清は国が乱れてたし、モンゴル? ドラマCDで砦って原田さんが言ってたし、馬に早く慣れた方がいいって言ってるしね。
 で、鹿のお肉食べてたけど、あれはどこで手に入れたんだろうか?(ちなみに鹿はご近所から良く頂くのですが、我が家ではすき焼きで食べます。味は濃い目ですね)
 突っ込んでいくと際限ないので、この辺で~。
 なので、次は原田さんSideです。
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