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正体見たり……。2 

2016, 08. 09 (Tue) 00:00

 怪奇現象というか、心霊現象には縁があんまりない私ですが、それでも金縛りにはよくなりました。(現在はまったくないですよ)
 特に若い時に鏡台をベットの足元に置いてあった(勿論、寝ている私の姿が映ってますわな)んですが、母から鏡を使わない時にはカバーをかけておきなさいと部屋に入れた時から言われていたんです。場所も悪いって、寝てるのが映ってるからね。

 でも、意味が分からん、と無視。カバーも掛けないで放置状態のまま~。

 ですが、その頃にものすごく金縛りにあうことが多かったんですよ。しかも金縛りの間中にお経とか人の話し声が聞えるんですんね、で、とどめが誰もいない部屋なのに誰かに足首を掴まれて鏡の方へ引きずられまして……。言っときますけど、次の日の朝に足首に手の跡とかなかったですよぉ。

 でもこの一件で、鏡台の向きを変えて鏡にカバーをしましたよ。それからも何回か、金縛りにはあいましたけど、気のせい、気のせいと自己暗示。時には心の中で知ってる宗教の祈りを唱えると。(仏教、キリスト教なーんでもありです)

 ま、疲れていると金縛りにあいやすいっていうしね。当時は毎日残業なんて当たり前、終電に乗って帰れるなんて思うなよって生活してたし(笑)

 でも、足首を掴まれて引きずられた、あれはさすがに怖かった(;^ω^) あれは何だったんでしょうねぇ。思えば、鏡にカバーって芸子さんの髪結いをしていた祖母から母に伝わり、母から私たち姉妹へ伝わったことなんですよねぇ。祖父も船に乗って仕事をしていたので縁起担ぎする人だったしなー。そんな環境だったので、割とそうしたことを気にする家ではあるんですが(-ω-;)ウーン

 そんな感じで、沖田さんと千鶴ちゃんのお化け屋敷デートの続きです。お盆気分で楽しんでくださいね。


 
正体見たり……。第二話

富士○ハイ○ラン○の怖いことで有名な幽霊屋敷。『最恐戦慄迷宮』なんて来たくなかったのに、千鶴はまだ入り口の近くで既に涙目状態で沖田へべったりと貼り付いていた。

「ねぇ、なんか面白い話あるでしょ。ほら、スタッフの人数を数えてみたら多かったとか、本当はいないはずの所に見かけないスタッフがいたとか♪」

 ゾンビ役のスタッフに実話を求めるもの好きなどいないだろう。しかもここは900mという長ーい幽霊屋敷で、しかも攻略時間が50分なのだ。

 だが、今の沖田と千鶴の状態ではかるーく攻略に1時間ぐらいの時間は越えることだろう。

―総司さんの、意地悪! 鬼! 悪魔!

 口に出して言えないので心の中で叫ぶ。こんなことを言ったら確実においてけぼりにされる。絶対だ! そんなことされたら……(T_T)

「うう……」

 怖がらないで詰め寄られるのも、また別な意味で困ったものであろう。しかも沖田たちのあとから入ってきたカップルが、そんな総司と彼にしがみついている千鶴の方へギョ! とした視線を向けているのもお構いなしだ。

「あーあ。もう役立たずだなぁ。先に行こう、千鶴ちゃん!」
 
 困り果てたスタッフが総司たちが離れて行ったのに胸をなでおろしたのは言うまでもない(笑)

   ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

「いやぁあ~!!!」

 暗い中で下へ降りていく階段からカンカンと音が響く。それに千鶴が敏感に反応して悲鳴を上げる。

「ほら千鶴ちゃん。あんまり騒いでると却って幽霊が寄ってくるかも知れないよ」

 千鶴がしがみついている腕を離して、下の方を乗り出して覗こうとしたら思いがけないほど強い力でその千鶴に元の場所へと引き戻される。

「離しちゃやだぁ! 離さないでぇ!!」

 千鶴の泣き声の混じった言葉だけ聞いていれば、どこの修羅場かというところだろう。だが、あいにくここはお化け屋敷の中である。似たような悲鳴はあちこちから響いている。勿論、女性だけではなく男性の声も響いているのだが、ここに一人だけ例外がいる。

 そう沖田である。沖田だけが平常心という看板を背中に背負ったままだ。

「うーん。でも、下が怖いんでしょう。確認しないと、千鶴ちゃん歩いてくれないじゃない」

 へらーんとゾンビの声にも動じないで答えを返す。にこ、にこ、にこ! といつもと変わらない笑みが懐中電灯に浮かんでいる、それもまた不気味だ。

「だって、だって、手を離したら先に行っちゃうから。総司さんがいないと私……」

 うるうるとした小動物的な涙を浮かべた瞳で沖田を見つめると、スン、と小さく千鶴は鼻を鳴らして見せた。

「困った子だなぁ、こんな場所でそんなかわいいこと言わないの♪」

 沖田の声がそんな千鶴の表情と言葉で上機嫌になったのは言うまでもない。そのままこんな場所だというのに、チュ! と千鶴のつむじへキスを一つ落とす。

「!!!/////]

千鶴の顔が真っ赤に暗闇の中でもはっきりとわかるくらい赤くなる。

「じゃあ、このまま行っても大丈夫?」

「…………」

 まともに返事をかえすこともできずに千鶴は、こくこくと頷いた。それを後続のカップルが見て、こう呟いていた。

「あの二人の後に続くの、なんか、やだ」

「リタイヤする?」

「だね」

 幽霊屋敷では怖がることが楽しいのであって、こんな場所でいちゃついているカップルを見るためではない。

 なんとあほらしい……。

 怖くてリタイヤするのなら、まだ納得もできるが、こんな形でリタイヤを選ぶのもなんだか理不尽な気がする。

 だが、これ以上、あのバカップルに関わるのもそれ以上に理不尽と思うが故の戦線離脱だった。

 ちなみに千鶴にも、沖田にも、バカップルの自覚がないのは言うまでもない。

 まだこの迷宮の出口は限りなく遠い……。

 続く
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